ケーブルチェッカー使用ガイド(ATECS1801版)
目次
0.電源接続
1.1台でケーブル導通チェック
2.2台で導通チェック(ケーブルの両端が離れている時など)
3.ルーレット(自動点滅)を使用する。
4.ブザーを使用する
5.接点で機器を制御する、接点状態を表示する
6.オプションユニットを使用する(対応機種のみ)
0.電源接続
①ケーブルチェッカーの5V電源コネクタとACアダプタを、USBケーブルで接続します。
②POWER-LEDが点灯します。電源スイッチはありません。
※モバイルバッテリーについて:
ほとんどのモバイルバッテリーはスマートフォン等の充電用のため、消費電流が少ないと保護機能で停止します。
当社動作確認済みのモバイルバッテリーについては問い合わせください。
1.1台でケーブル導通チェック
①ケーブルチェッカーのA~B間にチェック対象ケーブルを接続します。
②A側またはB側の、確認したい接点スイッチを1つずつONします。
③導通がある接点はLEDが点灯します。
2.2台で導通チェック(ケーブルの両端が離れている時など)
①2台のケーブルチェッカー間をチェック対象ケーブルで接続します。
ケーブル接続はA側・B側どちらでも構いませんが、ルーレット機能を使用する場合はA側に接続します。(ルーレットの項参照)
②COM(共通、GND、リターン)とする接点を決めます。
導通がある接点を1つ決めて、接点スイッチを2台ともONしておきます。
例:1番をCOMにする場合は、チェッカーの1番を両方ONします。
③どちらかのチェッカーの確認したい接点を1つずつONします。
導通がある接点はLEDが点灯します。
3.ルーレット(自動点滅)を使用する
ケーブルの結線がストレートなど単純な場合は、ルーレット(自動点滅)を使用すると便利です。
①チェッカーにケーブルを接続します。
ルーレット機能はA側だけ自動点滅するので、チェッカーを2台使用の場合は少なくとも片側はケーブルをA側に接続して下さい。
②ルーレットの設定を行います。
・ルーレット範囲:9または24からコネクタのピン数に合わせて選択します。
・ルーレットパターン:1(1番のみ2回点灯)か、1-3(1~3番がそれぞれ1回~3回点灯)から選択します。
例:1番の導通が無いケーブルは、1-3に設定。
・ルーレット速度:0.5s(早い)または1s(遅い)から選択します。
※チェッカーの機種や対応ピン数により、設定内容が異なる場合があります。
※設定を変更する時は、ルーレット・ブザー切替スイッチをOFF(中央)にして下さい。
③ルーレット・ブザー切替スイッチをルーレット側(左)にすると、自動点滅を開始し、LEDが1番から順番に点灯します。
④チェック後はルーレット・ブザー切替スイッチをOFF(中央)にします。
4.ブザーを使用する
ブザーを使用すると音で導通を確認できます。
ブザーの使用法はオートとマニュアルの2種類あります。
・オート:ブザーの鳴り方が4種類あり、接点により鳴り方を区別したい時に便利です。
※複数のブザー音を同時に鳴り分けることはできません。一度に鳴らせるのは一つの接点だけです。
※ルーレットとの併用はできません。
・マニュアル:シンプルに接点がONの間だけブザーが鳴ります。鳴らせる接点は1つだけです。ルーレットと併用ができます。
【オートの場合】
①ジャンパーJ9を上「Buzzer」側に設定します。
②ブザーの種類を「BuzzerSelect」のピンヘッダ1~4から選択します。
ブザーを鳴らしたい接点のピンヘッダ(4か所まで)と、「BuzzerSelect」のピンヘッダ1~4を、付属のQIケーブルで接続します。
③ジャンパーJ6を「Stop」または「∞」から選択します。
・Stop:接点がON後、ブザーは一定時間で止まります。接点が一瞬でもONしたら一定時間ブザーを鳴らしたい時は「Stop」に設定します。
・∞:接点がONの間鳴り続けます。
④ルーレット・ブザー切替スイッチをブザー側(右)にします。
⑤接点スイッチをONするなど、該当する接点がONになると、ブザーが鳴ります。
⑥使用後はルーレット・ブザー切替スイッチをOFF(中央)にします。
※設定を変更する時は、ルーレット・ブザー切替スイッチをOFF(中央)にして下さい。
※使用前に、接点スイッチをONしてブザーが確実に鳴ること、及び1~4のブザーの鳴り方の違いを確認してください。
【マニュアルの場合】
①ジャンパーJ9を下「Manual」側に設定します。
②ブザーを鳴らしたい接点のピンヘッダと、ジャンパーJ9の上側のピンを付属のQIケーブルで接続します。
③接点スイッチをONするなど、該当する接点がONになると、ブザーが鳴ります。
※ルーレット・ブザー切替スイッチとは無関係に動作します。
※使用前に、接点スイッチをONしてブザーが確実に鳴ることを確認してください。
5.接点で機器を制御する、接点状態を表示する
放送機器等の外部I/Oコネクタと接続し、接点のON・OFFで機器を制御したり、機器の接点状態を表示します。
制御方法の詳細は、接続する機器の取説等をご参照ください。
①制御機器の外部I/Oコネクタと本機を接続します。
②COMとなる接点をONします。
③機器の制御入力に該当する接点をON・OFFすることにより、機器を制御します。(テイク操作)
④機器の状態出力側の接点を、LEDで表示します。(タリー表示)
6.オプションユニットを使用する
本機のオプションエリアにオプションユニットを実装することにより、機能を拡張することができます。
詳細はオプションユニットの取説をご覧ください。
(オプションエリアにオプション用コネクタが付いている機種のみ対応です)